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1/43キット(ガレージキット)の一番の魅力は、なんといっても車種の豊富さにあります。F1、ルマンカー、ラリーカー、ロードカー、かなりマイナーなレースカーなど年代を問いません。プラモデルとは比較にならないほどです。製品がリリースされる期間がとても早くプラモデルが1年くらいかかってしまうのに対して1/43キットは早くて1ヶ月〜2ヶ月でリリースされるのです。
なぜプラモデル(インジェクションキット)と1/43キット(ガレージキット)ではこれほど種類とリリース時期に差があるのか?それはプラモデルと1/43キットでは、製造過程大きな違いがあるからです。
プラモデルは基本的に大量生産で、新製品をリリースするために新しい金型が必要になります。この金型は成型加工するときの圧力に耐えるためにかなりの強度が必要です。制作するには膨大な資金と時間が必要になるので採算が取れる人気車種でなければ製品化に踏み切れないのです。
1/43キット(ガレージキット)は基本的に少量生産です。ほとんどがヨーロッパの小さな町工場でキットの製造を行なっています。新製品をリリースするために原型を作り、シリコンで型をとり出来上がった型にレジンやホワイトメタルを流し、シリコン型から外してパーツが出来上がります。そのため大掛かりな設備が必要なく原型さえできればスグに新製品がリリースできるのです。種類の豊富さと新製品のリリースされる期間が早い反面、少量生産で輸入品ということもあり手に入りにくく高価になってしまうデメリットもあります。
また、キットの状態はプラモデルほど精度も高くありませんしパーツの欠品があったり完成させるだけでもそれなりの時間と労力が必要です。
このような1/43キットになぜ魅力を感じるのか?
それは、古いヴィンテージカーを自分でレストアし蘇らせていくような感覚かもしれません。自分の手でお気に入りのクルマを造り上げるような感覚かもしれません。
プラモデルのスチロール樹脂で実車用の塗料を使うと溶けてしまいますが、1/43キットに使われるレジン、ホワイトメタルは実車用の塗料を使用することができます。
完成後もホワイトメタルのキットなら小さくてもプラモデルにはないズッシリとした重量感が魅力です。全長が10cm前後なのでコレクション性も高く、何か共通のテーマを持ったり希少車を集めたりするなら最適です。最近発売されている1/43キットは、コンピューターの導入により部品の精度が上がってプラモデル並みに作りやすくなってきています。
組立て説明書にしても以前より詳しくなっていて、道具さえ少しずつ揃えていけばその人なりの楽しみ方で始められます。「カンタンに作るか」「正確に忠実に再現するか」は、あなた次第で自由です。自分が作りたいクルマを作りたいように作ればいいのです。色が実物とは違っていても、ディテールが違っていても、まったく問題ありません。
自分が作りたいクルマのキットを買ってから、どんな風に作ろうかなぁとイメージします。説明書だけではなく、関連する写真や書籍を集めてさらに具体的にイメージしてもいいと思います。
このイメージする時間が楽しいのです。
「色は何色にしようかな?」
「車高はもっと下げたほうがカッコイイなぁ」
なんて考えるだけでもワクワクする時間です。
作り始めたら、このワクワク感は絶えるどころか完成に近づくほど大きくなっていきます。工程が1つ終わるたびにイメージ通り出来上がっていたら、きっと今まで味わったことがないような満足感が溢れてきます。
どんなに下手であろうと「自分で完成させた」という感動があるはずです。最初は下手でも、好きであれば問題はないのです。
作る台数が多くなるにつれて、少しづつ慣れて上手くなってきますから。
1/43キットは、自分が好きなクルマを選んだり作ったりする楽しい時間も提供してくれます。完成品では味わえない、こんな楽しいメタル、レジンキット、あなたも作ってみませんか。
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